深呼吸ができない

<こんな方は読み進めてください。>

・いつもなんとなく息がしづらい
・深呼吸ってどんななのかわからない。
・深く息を吸おう、吐こうと思ってもできない。
・いつも疲れている。
・少し動くだけですぐ息切れする。
・寝ているときにバンザイの姿勢(両腕を上にしている)で寝ていることが多い。

貧血、呼吸器疾患(喘息・気管支炎・肺気腫など)、
その他重篤な疾患のある方はそちらの治療を優先、または併用してください。

原因はわからないけど、ずっと息がしづらい。
病院に行くほどではないけど…

そういえばちょっと動いただけで息が切れる。
という方に施術をすると

「こんなに息って吸えるものなんですね。」

「(空気の入ってくる量が)いつもと全然ちがう!!!」

などのお声を聴くことが多いです。

そもそもご自身が呼吸が浅くなっていることすら
気づいておられない方もいらっしゃいます。
 

肺

肺という呼吸を担う臓器は、
背中から胸にかけて覆っている肋骨というカゴの中に納まっています。
この中で、肋骨が拡がったり狭まったりを繰り返すことで、
中に納まっている肺も引っ張られて膨らんだり縮んだりして、
毎日毎日呼吸を繰り返しています。

肺が酸素(O2)を取り込む

血液中の赤血球が酸素(O2)とくっついて全身を巡り、身体中の細胞に運ぶ。

赤血球は、細胞から二酸化炭素(CO2)を受け取って、肺へ届ける。

肺が二酸化炭素(CO2)を排出する

この過程をオギャーと生まれた瞬間から
生を終えるその時まで、延々繰り返しているのが呼吸です。

さて、ここであなたに質問です。

呼吸って、1日何回くらいしてるでしょうか?

・・・・・

・・・・・

・・・・・

はい。お答えします。

成人だと一分間におよそ12回~18回。

ここではわかりやすくするために14回/分として計算すると、
14回×60分×24時間=20,160回
1日約「2万回」吸って吐いてを繰り返している計算になりますね。

肺活量や気温、運動などその時の状況や個人差で回数は変動するので、
ひとつの目安としてくださいね。

あなたが意識してない間に、こんなに繰り返してるんです。
身体ってすごいですね。
 

深呼吸

呼吸が浅くなる、ということは
身体中の細胞が常に酸欠気味になっている、
ということ。

だからやたら疲れやすかったり、
あくびばっかり出たり、
疲れがとれにくくなったり、

ということが起こります。

では、なぜ呼吸がこんなに浅くなってしまっているんでしょうか?

・肩、首、背中がガチガチ
・腰がいつも丸い
・横隔膜の動きが小さくなっている

など
呼吸をするときに使う筋肉が硬くなっているため、
空気の入れ替え(換気)の質が落ちている、
ということが考えられます。

質に関するお話はこちら(全身疲労のページ)でも書いています。
 

呼吸を改善する2つの●●

さて、呼吸を改善する2つの「〇〇」とはいったい何でしょう?
答えはこちら
   ↓

・横隔膜
・肋骨

この二つは、呼吸と切り離せません。

では、横隔膜と肋骨は、どんな役割をしているんでしょうか?
少し説明しますね。

★横隔膜

横隔膜は、腹式呼吸や深呼吸と関わりの深い筋肉群です。

胸とお腹の臓器を分けるために、あちこちから膜状に延びた筋肉群で構成されています。

横隔膜は、まっすぐ横に張っているのではなく、ドーム状になっていて、
みぞおちや、肋骨、腰の骨の前面にもくっついているので、
いつも腰が丸くなっている方は、
腰の骨にくっついている筋肉がいつも引っ張られてしまうので、
深呼吸をしようとしても、後ろへひっぱられて制限されてしまうことになります。

★肋骨

肩こりや背中のコリが強い方は、筋肉に引っ張られて
自然と肋骨の動きも小さくなるので、
呼吸が浅くなってしまいます。

また、肋骨は、背骨(脊柱)と関節を構成しているため、
背中のコリが強い方は、肋骨と背骨との繋ぎ目が硬く動きにくくなっていることが多く、
これまた呼吸の質問が落ちる原因になっています。

この二つのポイントに、本来の動きを取り戻してやることができれば、
あなたの呼吸の質は、今より改善されます。

では治療院じゅいんではどんな施術をするんでしょうか?
 

治療院じゅいんのアプローチ

◆首・肩・背中の筋肉の緊張をゆるめる。
呼吸が浅くなっている人は、とにかく首肩背中がガチガチになっておられます。
首・肩・胸・背中、これらの部位はすべて呼吸に関わる場所です。

肋骨・横隔膜の動きをスムーズにするためにも、
必要以上に緊張している筋肉を
丁寧に手技やストレッチを使ってゆるめます。
◆肋骨に関わる関節の動きをスムーズにする。
背骨と肋骨は、関節でつながっているため、
この部分の動きを改善することで、肋骨の動きが出やすくなります。

また、背中の上部に乗っている肩甲骨も呼吸に関わっているため、
肩甲骨の動きも出るように関連部位を調整します。
◆お腹や腰・脚をゆるめて横隔膜の動きを改善する。

横隔膜はお腹の中にありますが、それに関わる筋肉は
腰、脚にも伸びています。
また、お腹の緊張をゆるめることも深い呼吸につながります。

・・・

先ほど人は、約1日2万回呼吸をしている、
とお伝えしましたよね。

なので

例えば、呼吸の質が、今よりも5%でも10%でも回復したとしたら、
その分、呼吸でいつもおこなっている、
吸い込む酸素(O2)の量、吐き出す二酸化炭素(CO2)の量、
いわゆる「換気」がスムーズになり、

酸欠状態が改善されていく

ということが、なんとなくお分かりいただけるでしょうか。

硬くなってて開けにくくなっていた部屋の窓が、
スムーズに開くようになったら、
あなたの好きな時にいつでも大きく窓を全開させて、
外の新鮮な空気と、部屋の空気を入れ替えることができるようになる、

そんな感じでしょうか。
 

青空

今はまだ、感覚としてピンとこない方も大丈夫。

実際に身体を緩めた後に、深呼吸をしてみたら、
その違いが身体で体感できますから。

目で見ていても、呼吸時に膨らむ胸の動きで確認できます。

さらに当院では、

・自宅で寝転んだままカンタンにできるセルフケア
・小道具を使った横隔膜のトレーニング

もお伝えしています。
(小道具はプレゼントします♪)

楽しみにしていてくださいね。
え?こんなものでトレーニング!?

って思いますよ。
 

呼吸の質人生の質

全身を構成する細胞の数は、37兆個と言われています。
そのうち、身体中の細胞に酸素を送る
血液の中にいる「赤血球」は、26兆個という計算になるんだとか。

全細胞のうち、約2/3が、酸素を運ぶための赤血球に割り当てられているということは、
身体にどれだけ酸素が必要かわかりますよね。

極端な話、水や食べ物がなくてもしばらくは生存可能ですが、
呼吸は生きている間は止められません。

あなたの呼吸の質を上げることは、

人生の質を上げることにもつながると言ってもいいかもしれません。

なぜなら、

一日中無意識に続けている呼吸がほんの少しでも改善されれば、

酸素が大好きな脳が喜ぶし、
無意識に続けているからこそ、
あなたが意識していなくても、
一回一回の呼吸の度に、
身体に新しい酸素が取り入れられることになるからです。

まあ、
単純にあなたに、
久々に深~~~い呼吸を味わってほしい。

そう思っています。

お気軽にご連絡ください。

治療院じゅいん 青木葉子